堤防は切ってしまえ
堤防を切る。
っていうと何言ってんだこいつは、、と思うかもしれない。
でも堤防を切ってしまうことは実は今の日本に必要なことになるかもしれないのだ。
霞堤という堤防がある。そのルーツは古く戦国時代まで遡るといわれており、かの有名な武田信玄が考案したという説もあるくらいだ。
霞堤は不連続に続く堤防のことで、簡単に言えば切れてる堤防のこと。
ではなぜ堤防を切っちゃうのだろう。
洪水時、堤防が切れてるとあふれた水はそこに誘導されるため氾濫被害を抑えることができる。また、切れた部分があることであふれた水が川に戻ることができるんだ。
つまり霞堤は、川の水があふれる前提で作られた、減災効果を持つ堤防なのだと言える。
これはまさに以前記事で紹介した流域治水の考えが活かされた堤防である。
前の記事でも書いた通り、流域治水はその地域の人たちの協力がなければ実現できない。
日本の水害を減らすためにもできるだけ協力を惜しまないでほしいと思う。
にしても戦国時代の技術が現代に通じるなんて、技術とはわからないものだ。。。